Tokyo Colors 2014

Client: Tokyo Station
Release: December 01, 2014
東京駅開業100周年を記念し、八重洲口グランルーフで行われた大規模インスタレーション「TOKYO COLORS.」の企画・プロデュース・制作を行った。グランルーフは、クリスタルのツインタワーと、それらをつなぐ「光の帆」というイメージのもと、建築家ヘルムート・ヤーン氏の計画によりつくられた場所。”未来を照らす光の帆を抜ける新しい風に揺れ、希望の芽が色とりどりに輝く。”というコンセプトのもと、28箇所設置された風向計から取得したデータをリアルタイムで光のオブジェによって表現した。
東京駅再開発構想において、丸の内は「歴史を象徴する顔」、八重洲は「未来を象徴する顔」というコンセプトが設定され、クリスタルのツインタワーと、それらをつなぐ「光の帆」というイメージは建築家ヘルムート・ヤーン氏が計画し、先進性・先端性を表すグランルーフの計画の基となった。その「光の帆」というイメージを中心にプランを考案した。「未来を照らす光の帆を抜ける新しい風に揺れ、希望の芽が色とりどりに輝く。」それが表現したかった情景である。グランルーフは東京駅にできた新しい玄関口であり、これからの未来をつくるのはここから新たな一歩を踏み出す人々である。グランルーフ=光の帆とは、そんな人々の思い描く輝かしい未来の象徴。そこはきっとこれからの東京を彩る 「希望の芽」 が育つ場所だ。そんな思いを形にした。光の制御方法としては風のビジュアライズを用いた。28箇所設置された風向計から取得したデータをリアルタイムで描画している。グランルーフは構造的に「風の道」を作る事を計算されて作られている。駅ビルを撤去し、八重洲駅前広場を挟んで南北に超高層のツインタワーを設けることで、その間が吹き抜けのようになり、海からの風が丸の内方面に流れ込む。新しく生まれたその風は誰かの新たな一歩をそっと後押しする。(有國恵介)
Credit
Planner/Producer/Director : 有國恵介 (Rhizomatiks)
Creative Coder : 堀宏行 (Rhizomatiks), 早坂あきら
Lighting Director : 堀宏行 (Rhizomatiks)
Lighting Designer : 堀宏行 (Rhizomatiks), 早坂あきら, 森田 仁志 (TYMOTE)
Hardware Engineer : 元木龍也 (Rhizomatiks), 三嶋一路 (Rhizomatiks)
Sound Director/Sound Designer : 澤井妙治 (Qosmo)
Sound Engineer : 田鹿充
Space Designer : 赤羽伸哉,元木龍也 (Rhizomatiks)
Constructor : 楠和也 (JFEテクノス), 高畠真嗣 (JFEテクノス)
Anemoscope Device Engineering : 堀尾寛太
LED Lighting Device Engineering : 外川真吾, 茨田淳一 (COLOR KINETICS JAPAN)