株式会社フロウプラトウ(本社:東京都目黒区、代表取締役:千葉秀憲)は、オンラインコミュニケーションプラットフォーム”HEERE”を開発。事前トライアルとして10月18日(日)に実施されたデジタルハリウッド大学の2021年度『オータム・トライアウト総合型選抜』の二次選考におけるグループワークに採用されました。
〈HEERE〉 とは
HEERE(読み:ヒア)は、オンライン上に距離を超越したみんなの”新しい場所”を作ることで、オンラインコミニュケーションでもまるで同じ空間にいるような体験を提供するプラットフォームです。
開発の背景
COVID-19の感染流行により、リアルな場に大勢が集まることが難しくなりました。そんな中、場所に依存するコミュニケーションは大きく見直され、オンラインコミュニケーションが当たり前となった日常が訪れています。既存のオンラインコミュニケーションツールを活用しながら気づいたことは、全てのコミュニケーションがフラットになり、「場の空気感の共有」、「コミュニケーションの余白」、「多層的な環境」が失われたこと。時間的にも、空間的にも隙間や余白のないオンラインコミュニケーションを繰り返す中で、いわゆる ‘オンラインコミュニケーション疲れ’ を体感している方も多いのではないでしょうか。
プロトタイプから本サービスへ
HEEREは、オンラインコミュニケーションに距離を超越したみんなの「新しい場所」を提供するため、2020年4月から、Social Distancing Communication Platfrom(SDCP)としてプロトタイプの開発に着手し、テストを重ねながら開発を続けてきました。中小規模イベント主催者様向けの機能を強化し、このたび本サービスとして名称をHEEREと改め、公開いたしました。画面内を自由に移動でき、対象からの距離によって声やコンテンツの音量が変わる、フィジカルな感覚に近いユーザーインターフェイスと、オンラインならではの体験を組み合わせた「新しい場所」として活用いただけることを願っています。
※本サービスは、カイル・マクドナルド(アーティスト) + 真鍋大度(ライゾマティクス)が発案し、株式会社フロプウプラトウが制作・運営を担当しています。
〈HEERE〉の楽しみ方・特徴
1. 参加者: 実際に同じ空間にいるような体験
HEEREでは、Webブラウザ上につくられた仮想の部屋の中を移動しながら会話を楽しむことができます。
また、ライブや講演会などのYouTube Live配信映像を埋め込むことで、コンテンツを視聴しながら、利用者同士で会話を楽しむことができる仕組みです。リアル空間と同じように、対象との距離により音楽や声の音量が変化するので、配信をじっくり視聴したいときは配信画面の近くで、会話を楽しみたいときは配信画面の遠くで、実際にイベント空間にいるような体験を楽しむことができます。
2. 主催者: イベントのホストに最適な機能をパッケージ
本サービスは、イベント主催者向けの機能を強化したプラットフォームです。一般イベント参加者と、ホスト(イベント主催者)で使用可能な機能が異なるなど、イベント主催のニーズに合わせた機能を準備しています。
イベント主催者として、管理画面から独自のオンラインイベントを作成し、簡単にイベントを開催することができます。また、ライブやカンファレンスなどの埋め込み配信や、ルームの背景を自由にカスタマイズすることができるなど、利用者の用途に合わせた利用が可能になっています。
詳しい内容については、ぜひ下記よりお問い合わせください。
https://heere.chat/
〈HEERE〉利用者からの声
デジタルハリウッド大学ではオープンキャンパスの視聴者参加型コンテンツおよび入学試験のグループワーク用ツールとしてHEEREを採用させていただきました。アフターコロナの状況において大学と受験生との関係性も大きく変化しましたが、HEEREは「すべてをエンタテインメントにせよ!」という本学のモットーにも通じる、新しいオンラインコミュニケーションの形を提供してくれました。今後は、オンライン化によって失われつつある在学生の何気ない会話をサポートする為のプラットフォームとしての用途も検討したいと考えています。
藤ノ木有沙(デジタルハリウッド大学 入試広報グループ)
株式会社プロウプラトウについて
株式会社ライゾマティクスで培ってきた統合的なクリエイティブ力をベースに、コミュニケーションデザイン、ウェブデザイン、グラフィックデザイン、ブランディング、スペースエクスペリエンスデザイン、マネジメントなど、オンスクリーンからフィジカル空間まで横断するデザイン・実装力をベースに豊かな体験をつくり、持続可能な状態で社会に実装する。
ライゾマティクスについて
技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心に、ハード・ソフトの開発から、オペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持ち、人とテクノロジーの関係について研究しながらR&Dプロジェクトや作品制作を行う。また、外部のアーティストや研究者・科学者などとのコラボレーションワークを通じ、カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表している。